ドキュメンタリー映画『HARE KRISHNA!』を観て
こんにちは。
千葉 市原 八幡のヨガスタジオHOTYOGAgarbhaの櫻木たまきです。
あなたは、『神様のおぼしめし』というものを信じますか?
『神の意思』『宇宙の采配』『天命』など、いろんな表現があるとは思いますが、自分の行動が、自分を遙かに凌ぐ存在によって方向づけられていると感じたことって、ありますか?
あるインド人を題材にしたドキュメンタリー映画を観ました。
インドで実業家としての成功を収めた彼は、1960年代後半、御年69歳の時に、師の命によりバクティヨガを広めていくため、貨物船に乗り単身でアメリカNYに渡ります。
インドの経典『バガヴァット・ギーター』をもとにした教え”バクティヨガ”を説き、ヒッピーと呼ばれる自由な心を持った人たちから支持されたのをきっかけに、徐々にそのムーブメントは全世界に広がっていきました。
その教えはかの世界的スーパーロックバンド”ビートルズ”も影響を受けたといわれています。メンバーであるジョージ・ハリスンは特にプラブパーダの活動(サンキールタン)を支持し、彼の取り組む翻訳事業を支援したり、さらにジョージ自身の曲の中に『ハレークリシュナ』という神の名を唱えるマントラをコーラスで取り入れたことでも知られています。My Sweet Lord - George Harrison
映画『HARE KRISHNA!』主人公のその人は、A・C・バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ。(1896~1977)
プラブパーダは、誰に対してもいつも笑顔だったそうです。とってもチャーミングなスマイルですね。
ビジネスマンとしてのキャリアも家族も手放し、ほぼ無一文で知り合いもなく、極寒のニューヨークでひとり、心細かったと思います。
プラブパーダは問います。「クリシュナ神よ、なぜあなたは私をここに連れてきたのですか?」
何度も何度も、インド行きの船便のスケジュールを港に訊きに行きました。(このくだり、思わず泣きそうになりました)
でも彼は諦めませんでした。「それがあなたの望みなら」と、ひたすら布教活動に努めたのです。
神の意思によって自分はここにいるから、たとえ苦しくても、彼には『諦める』という選択肢はなく、すべてを委ね、その行いを神に捧げていたのでしょう。
そして現在は世界中に800を超える寺院があり、かつてのプラブパーダのようにただただ粛々とバクティーヨガを説く『ディボーティー(献身者)』と呼ばれる人々がマントラを唱え、歌い、特別な菜食を誰にも分け隔てなくふるまい続けています。
プラブパーダが興したそのムーブメントの一端は、ここ千葉県市原市八幡の小さなヨガスタジオにも届きました。
ご縁あり、2019年より『バガヴァット・ギーターを読み解く6回連続講座』をスタート、2021年現在も10回連続講座『実践ヨーガライフスタイル』と『魂を開放するマントラWS&食べるヨガ』を毎月開催させていただいております。
講師である村田大介先生(通称マドゥさん)が初めてgarbhaでマントラを唱えた時を、今でもよく覚えています。
マドゥさんの美しい歌声がスタジオにすうーっと溶け込んでいき、空間が一瞬にして澄み渡ったのを感じました。
クリシュナ神をたたえるそのマントラは、先に歌う人の後を追いかけるようにして参加者も一緒に歌います。でも講座参加者の皆さんには初めての体験。要領がよくわかりませんし、わたしも力不足(声量不足?)で、みんなで歌うというより、マドゥさんがひとり歌う様子を聴き入っている方も、その時は多くおられました。
でもそれも、初めだけ。
今はもう、みんなで『ハレークリシュナ』マントラをコール&レスポンスで歌う心地良さを満喫しております。
『神様の思し召し』というものが存在するのかどうか、未熟な私にはまだ明確にはわかりません。
でも、プラブパーダを支えたその信念が、極東の地方都市にあるヨガスタジオに光を灯し、少しづつその温かな光が広がりつつあるのは、確かなことなのです。
そして、「自分の仕事は神様からのギフトであり、神様への捧げものである』という思いは、自分を強くしてくれると感じます。(てんてこ舞いだとつい忘れちゃうけどね)
『神様』というワードでなくとも、『大いなる存在』でも『魂』でも『宇宙』でもいいとは思うのですが。
あなたは、どう思われますか?
史実に基づくプラブパーダの軌跡をたどったドキュメンタリー『HARE KRISHNA!』は、Amazonprimeで視聴可能です。
良かったら、ご覧になってみてくださいね。
ご覧になって気になったら、講座やワークショップに足を運んでみてください。オンライン受講も可能です。
いっつも笑顔、チャーミングなスマイルを絶やさないバクティーヨガの伝道師、マドゥさんとあなたとの出会いを、ぜひお手伝いさせてください。